Tag Archive for: メモワール

メモワールの落とし穴はあやうい記憶の功罪—Another fake memoir rattles the publishing world

2009年2月に刊行予定だった1冊のメモワールがキャンセルになった。ナチスの収容所に入れられた少年が一人の少女と鉄条網の壁越しに出会い、パンやリンゴを分けてもらっていたのが、大人になってひょんなことがきっかけでその彼女とニューヨークで再会し、結婚に至ったという奇跡のラブストーリーを綴ったメモワールだったのだが、当時実際にそんなことはあり得ないという批判の中で、この夫婦がウソを認めた、というのが大筋だ。 Read more

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連載終了のコラムだけど私って先見の明があるんじゃないか?—I Almost Spook Myself for Prognosticating Bestsellers with Legs

前回書いたように、選挙直前にバラク・オバマに寝返った…というより、ヒラリーを支持していた気持ちを乗り越えてオバマを応援しようという気になった私だが、実はこの本は私にとっても思い出深い1冊となっていた。 Read more

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元CIA長官のメモワールは言い逃ればかり

元CIA長官ジョージ・テネットのメモワール、『AT THE CENTER OF THE STORM(嵐のただ中に)』が刊行された。CIAのように国家機密に関わる機関で仕事をした人間が本を出す場合には、退職してからも許可を申請し、事前に原稿を提出して内容をチェックする必要がある。テネットはクリントン政権時代にCIA長官に任命され、9-11の同時多発テロ事件やアフガニスタン侵攻、さらにはイラク戦争開戦時に、誰よりも正確にテロリストの動向を掴んでおくべき人物だった、といえる。それが周知の体たらく。テロは防げなかったし、オサマは捕まらないし、フセインはWMDなんて持ってなかったし。今回のメモワールも特に新しい事実はなく、テネット自身の「言い逃れ」「責任逃れ」に終始した感が否めない本だ。 Read more

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波瀾万丈人生の後にジェーン・フォンダが乗り越えたのはハッピー強迫症?ーAfter a whirlwind life so far, Jane Fonda still but happily faces music

前から思っているのだけれど、アメリカ人ってのは、人生においてとことん「ハッピー」であることにこだわるあまり、かえって不幸な人がいっぱいいるんだよね。少しでも鬱な気分になれば、プロザックだのパクシルだの、ガンガン抗うつ剤を服用したり、足しげくセラピーに通ってシュリンク相手にどうにもならないことを嘆いてみたり、ドラッグを使ってまでハイになったり、(テリー・シャイボさんみたいに)植物人間になっても周りが「これでもハッピーなんだよ!生きてるからいいんだよ!」と死なせてももらえなかったり。 Read more

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どこまでも正直で陽気なアイルランド女性、ニューラ・オフエイランの素顔ーIreland’s memoirist Nuala O’Faolain is now a tranplanted New Yorker

個人的に思い入れの深いライターのことを書くのは苦手だ。書きたいことは山ほどあるし、書けば書くほど自分の心をさらけ出すことになるので、どうも面はゆい。今回の朗読会にはミーハーな一ファンとして参加したつもりなので、客観的なレポートを期待しないように最初から断っておくことにする。 Read more

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