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	<title>Books and the City &#187; 連載終了コラム</title>
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	<description>本とマンハッタン</description>
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		<title>この夏、イチ押しのビーチブックはどれ？ーSummer 2004 recommendations</title>
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		<pubDate>Fri, 16 Jul 2004 05:08:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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<p>この夏、アメリカ人が読んでいるのはクリントン元大統領のメモワール「My Life」ばかりではありません。まずは、「ダ・ヴィンチ・コード」をすでに読み終えて、同じような本を待ち望んでいた人たちのお気に入りが「The Rulf of Four」（Dial Press）。実在する15世紀のイタリアの本「ポリフィーロ狂恋夢」を巡るウンチクが語られ、プリンストンの大学生４人組がローマ帝国の秘宝の隠し場所を読み解いていく話です。著者の二人組はまだ若く、文章もダン・ブラウンよりもう少し文芸寄りで、ウンべルト・エーコの「薔薇の名前」を彷彿とさせ、インテリ心をくすぐります。<span id="more-841"></span></p>
<p>ジョン・クラカウアーの「Into Thin Air」やセバスチャン・ユンガーの「The Perfect Storm」といったノンフィクションが好きな人には「Shadow Divers」（Random House）がお薦め。第二次世界大戦のさなかに大西洋に沈んだ潜水艦の謎に挑戦する、ダイバー二人組の冒険物語です。終戦直前にジブラルタル海峡で沈没したと思われていたドイツ軍のＵボートが、実はニュージャージー沖に沈んでいたことが最初に発見されたのは、今から13年前。その正体を突き止めるのに、ダイバー仲間を失い、家庭さえも崩壊してしまいながらも突き進む、男たちの戦いが胸を打ちます。</p>
<p>イラク戦争や秋の大統領選のことが頭から離れない人には「Imperial Hubris」（Brassey&#8217;s Ink）をどうぞ。著者は匿名となっていますが、どうやら正体は20年以上も政府機密にかかわってきたお役人のようです。彼の言い分は「イスラムのテロリストを甘く見てはいけない、アメリカ人が自分たちは世界の自由のために戦っているのだと考えているようでは、いつまでたってもテロはなくならない」と忠告しています。</p>
<p>一方、個人的なお薦めの一冊はトニー・ヘンドラの「Father Joe」（Random House）でしょうか？　日本では団塊の世代にあたるダメ親父が、生涯を通じて１人の神父と出会ったことで救われるメモワールが、たっぷり過ぎるほどユーモアを交えて語られ、思わず泣き笑いしてしまう不思議な魅力を持った一冊です。</p>

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		<title>アメリカ人は一体どこで本を読んでいるの？ーWhere do the Americans read their books?</title>
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		<pubDate>Sun, 20 Jun 2004 05:07:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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<p>日本だと、通勤電車の中で文庫本を読んでいる人がいますが、アメリカ人は一体いつ、どこで本を読んでいるのか？と聞かれることがあります。なるほど、アメリカのハードカバーの本は日本のものと比べると、一まわりも二まわりも大きくて、カバンにそんなものを入れて地下鉄の中で読んでいるのはあまり見かけないし、マスマーケットと言われるペーパーバックの本を読んでいるのもそんなに頻繁には見ないかも知れません。<span id="more-838"></span></p>
<p>ハードカバーの本は自宅で、というパターンが多いでしょう。典型的なアメリカ人夫婦のベッドルームを想像してみて下さい。大きなベッドに二人が並んで入り、両脇にナイトスタンドという小さな台があって、その上に各自の電気スタンドが置かれ、その台の上には、それぞれが読んでいるハードカバーの本が置かれているのが一般的です。寝る前にしばし読書に耽り、眠くなったところで「グッナイ、ダーリン」と電気を消してシーツの下に潜り込むわけです。</p>
<p>「しおり」と言えば、日本では文庫本に付いてくる小さな紙切れか、新刊本の背から垂れている紐が一般的であるのに対し、ナイトスタンドの上にずっと置いてある本には多少かさばるしおりでも使えるので、凝ったデザインの色々なブックマークがあるというわけです。</p>
<p>ニューヨークやボストンのような都会では、公共の交通機関で移動できるので、その間読書をすることも可能ですが、その他の土地では車で通勤するのが一般的です。そこで活躍するのがカセットテープに吹き込まれたオーディオ本。車で通勤する時間が長いコロラド州などでよく売れています。なんてアナログなんだろうと思いがちですが、ＣＤだと１枚に100分以上入らない上、「しおり」的な機能がないので、聞いたところの続きから始められないのでカセットの方が便利というわけ。ほとんどのベストセラーはカセットになっていて、たまにハリウッド俳優が吹き込んでいたりしますが、ほとんどは舞台俳優さんなので、さすがは読み聞かせのプロ、と感心します。「ダ・ヴィンチ・コード」を例に取ると、抄本版でカセット４本、完全版で11本。日本語版を読みながら、英語版を聞くという読み方もできそうです。</p>

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		<title>刊行前から話題沸騰のクリントン自伝が来月発売にーClinton&#8217;s memoire is poised to top the charts long before its publication</title>
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		<pubDate>Sat, 22 May 2004 05:05:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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<p>来月末、いよいよ今年一番の鳴り物入りの本、ビル・クリントン前大統領の自伝「My Life」が刊行されます。初版150万部、1000ページ近い力作で、Ｂ＆Ｎやアマゾンといったオンライン書店の予約だけで、すでにベストセラーリスト第１位登場が約束されているという、前代未聞のノンフィクションです。フィクションではすでに「ハリ・ポタ」の第５巻が初登場第１位を果たしています。９月に出る日本語版もずっとアマゾン・ジャパンのヒットチャートを独走しています。<span id="more-836"></span></p>
<p>ちょうど１年前に出た、その「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」と前後して、夫人のヒラリー・ロダム・クリントン上院議員の自伝「Living History」も初版100万部で発売になり、大いに話題になりました。ヒラリー夫人に支払われたアドバンス（印税に対する前払い金）が800万ドルと言われていますが、こちらはちょうどペーパーバック版も出て、まもなく200万部に達する勢いです。政治コメンテーター、ディック・モリスが書いたパロディー本「Rewriting History」もベストセラー入りするなど、話題に事欠きません。</p>
<p>一方、「My Life」に支払われたアドバンスは前代未聞の1000万ドルで、それまでアドバンス額で最高を誇っていたローマ法王ヨハネ・パウロ２世の本に対して支払われた850万ドルを抜きました。さて、この勝負、夫と妻のどちらに軍配が上がるのでしょうか？　聞くところによれば、クリントンは「売る気」満々で、出版社が組んだ著者ツアーの予定を見て「これだけ？」と言ったとか。出版社が1000万ドルという元手を取るには、一体何冊売らなければならないのかを考えると気が遠くなりそうな気もしますが、海外版権という形ですでに一部還元されており、順調に部数が伸びれば今年中に黒字になるかも。</p>
<p>他にブッシュ政権を攻撃するタイトルが続く中、一番ワリをくっているのは、民主党候補のジョン・ケリーかもしれません。</p>

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		<title>意外に長期的な展望で市場に出てくるアメリカの新刊ーIt takes a year-long preparation to sell a new title in the U.S. market</title>
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		<pubDate>Tue, 20 Apr 2004 05:03:34 +0000</pubDate>
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<p>アメリカの書籍業界では１年を２〜３のシーズンに分けて、１年ぐらい先の刊行予定日を目安に動いています。つまりどこの出版社でも、今の時点で 2005年の春ぐらいまで、いつどの本が出るかが既に決まっていて、そろそろこっちの本の原稿が入稿されて、あの本の新聞広告を出す準備をいつから始めて、という具合にかなり先のことまで細かく決まっているのです。<span id="more-833"></span></p>
<p>よくビジネスでは、アメリカの企業が４半期ごとの収支で成果を出すことを求められる短期型で、日本の企業は何年も先のことを見越しての事業計画を立てる長期型だと言われますが、書籍に限っては逆に、日本の出版社の方が行き当たりばったり的で、アメリカの方が計画性があると言えるでしょう。</p>
<p>というのも、そうしないとアメリカでは本が売れないシステムになっているからです。とりあえず本を作ってみて、取次業者に頼んで店先に置いてもらう、というのが日本式で、カタログを作り、書店側から前注文を取って、刊行前に書評の段取りをつけ、売る準備をしておかないとアメリカで本を売ることはできません。日本の作品をアメリカの市場で出そうとする試みがなかなか成功しないのも、このことが一因となっています。</p>
<p>それではなかなか世の中のトレンドの波に乗った本が出せないではないか、すぐに出したい本はどうするのだ、という質問になりそうですが、もちろん、超特急で作られる「即席本」もあります。一番早くて所要期間３ヶ月。Crash publicationと呼ばれるこの手の本には、救出後から半年後のベテランズ・デーに合わせて刊行された女性兵士ジェシカ・リンチの告白記、人気ＴＶ番組の最終回に間に合わせた不動産王ドナルド・トランプの「金持ちになる方法」、ゲイの５人組が出演するメイク・オーバー番組のタイアップ本などがありますが、いかんせん、急いだところでその本が売れるかどうかは神のみぞ知る。骨折り損のくたびれ儲け、になる本も出てくるわけです。</p>

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		<title>二十歳そこそこの若い芥川作家誕生に思うことーYoung and Akutagawa-ed, two female writers face pressure</title>
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		<pubDate>Mon, 22 Mar 2004 05:02:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Lingual</dc:creator>
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今年の芥川受賞者が19歳と20歳の若い女性２人だということで話題になりました。綿矢りさ氏の「蹴りたい背中」も金原ひとみ氏の「蛇にピアス」も、作品としては世界が狭く、奥行きもあまり感じられず、（書き手が未熟であるのとは [...]]]></description>
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<p>今年の芥川受賞者が19歳と20歳の若い女性２人だということで話題になりました。綿矢りさ氏の「蹴りたい背中」も金原ひとみ氏の「蛇にピアス」も、作品としては世界が狭く、奥行きもあまり感じられず、（書き手が未熟であるのとは別に、今の日本で好まれる本全体の傾向なのかもしれませんが）その将来性に１票を投じたということでしょう。<span id="more-831"></span></p>
<p>そんなこともあって、一番若いナショナル・ブック・アワード（全米図書賞）受賞者は誰か？と聞かれて即答できず、全米図書協会に問い合わせてみましたが「年齢は特に記録していない」という素っ気ない（実にアメリカらしい）返事。新人賞を設けていた期間は除くとして、フィクション部門を20歳そこそこで受賞した人はいないはず、とは思うものの、やむを得ず受賞年と生年月日をつぶさに調べた結果、フィリップ・ロスが「さよならコロンバス」で最初に受賞したのが20代後半で、他は皆早くても30歳を超えてからの受賞になっていました。</p>
<p>フィリップ・ロスといえば今やサウル・ベローや・ジョン・アップダイクと並ぶ米文学の大御所、最新作の「The Human Stain」でもその底力を感じさせてくれました。歴代の受賞者の名前を見ていても、押しも押されぬフォークナーやギャディスの名前もある一方、E・アニー・プルーやアリス・マクダーモットのように「そう言えばこの人、最近何を書いたんだっけ？」と思わせる人たちも。</p>
<p>下積み時代が長くて、書いても書いても泣かず飛ばずで書き続けるのも、最初から賞をもらったりベストセラーになったりして多大な期待と重圧をかけられて書き続けるというのも、どちらも苦しいのが作家人生。若くして芥川賞作家という重い看板を背負わされ、ついでに低迷する出版界に光をもたらすアイドルのような期待もされているこの２人、おめでとうというよりご苦労様、という気になります。</p>

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