NEW YORK IS BOOK COUNTRY—本が大好きなニューヨーカーのためのフェスティバルが2年振りに復活

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NEW YORK IS BOOK COUNTRY—本が大好きなニューヨーカーのためのフェスティバルが2年振りに復活Books and the City

台風一過、秋晴れの日曜日、「New York is Book Country(ニューヨークは本の国)」フェスティバルに行ってきた。 これは毎年、市内の書籍出版関係者が催しを行うお祭りで、残念ながら去年はテロ事件直後という時期が時期だったためにキャンセルされてしまったが、今年は再開、本好きには2年振りの楽しい行事となった。
気候的にも本格的に「読書の秋」が訪れるこの週には、NYタイムズ紙やニューヨーカー誌などの団体が率先して作家を交えたイベントを開催する。一番の目玉はやっぱりNYタイムズ主催で、人気作家が一堂に顔を揃えての昼食会やお茶会。

他にも市内各所でサイン会や朗読会が開かれる。そのプロモーションとして、ストリートアーチストに雑誌の表紙を路上に描かせたり、本を積んだ(?)タクシーバンを市内に走らせるなど、趣向をこらす。村上春樹もニューヨーカー主催の一連のサイン会で、この週末はポール・オースターらといっしょに市内あちこちに顔を出していた。
その締めくくりのイベントとして、ミッドタウン五番街でフェスティバルが行われる。高級ブランド店が立ち並ぶこのあたりには、こんな機会にしか足を運ばない私だが、この日は朝からいそいそと出かけていく。お昼をまわるとどのブースも混雑するし、トートバッグだの、ポスターだのといった人気のプロモーショングッズはすぐになくなってしまう。

毎年、有名なデザイナーによるポスターも楽しみ。センダックのかいじゅうたちが本を読んでいたり、エンパイヤステートビルによじ上ったキングコングも本に夢中になっていたり。今年は「マウス」のアート・スピーゲルマンによるイラスト。セントラルパークとおぼしき公園でおばあさんが、パンくずの代わりに本をばらまいている。集まってきたハトも読書三昧。おかしいのは、それをそばで見ているリス君が手に持ったゲームボーイよりも、あっちの方が面白そうだなぁ、という顔つきで眺めているところ。1枚10ドルのこのポスターの収益は,市立図書館の子供向けプログラムに寄付される。このブックフェアでも、あちらこちらに子供向けのお話朗読会や、童話のキャラクターを着た着ぐるみの人たちがいて、次世代の読者を育てていこうという気概が感じられる。

何やら人だかりがしているな、と思うと、そのブースの隅には有名無名の著者がいて、本にサインをしている。左の眼鏡のオジサンはミステリーの巨匠、ロバート・B・パーカー、右の白髪のオジサンは『アンジェラの灰』がベストセラーになったフランク・マコートの弟、マラキー・マコート。彼の本業はコメディアン・役者なのだが、兄の本のおかげで知名度も急上昇、自分も本を出したのだ。他にも『アメージング・セックス』が日本でも大ウケのサリ・ロッカーや、飛び出す絵本の・サブーダを見かけた。
日本からの出店は、紀伊国屋ニューヨーク支店のみ。アメリカ人向けに「グラフィックノベル」と呼ばれるマンガの英語版を販売、ハム太郎のミニポスターを配っていた。

とりあえず、写真で雰囲気が伝えられるかな。

このフェスティバルではやっぱり子どもたちが主役。大きな椅子に座ってハイ、ポーズ。センダックのかいじゅうとハイ、ポーズ。
そしてあちこちで始まる絵本の朗読会。右の男性はちゃっかり自費出版の自伝をリュックに詰めて売りに来ていた。タイトルは「One Crazy Jew(クレージーなユダヤ人の男が一人)」確かにね。
テディベアに抱っこしてもらったり、ピーターパンと海賊が戦っていたり。
インコたちも止まり木を争って熾烈なバトル。そのそばではエンジェルが本の宣伝。人類みんな、本を読んで仲良くね。

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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