刊行前から話題沸騰のクリントン自伝が来月発売にーClinton’s memoire is poised to top the charts long before its publication


来月末、いよいよ今年一番の鳴り物入りの本、ビル・クリントン前大統領の自伝「My Life」が刊行されます。初版150万部、1000ページ近い力作で、B&Nやアマゾンといったオンライン書店の予約だけで、すでにベストセラーリスト第1位登場が約束されているという、前代未聞のノンフィクションです。フィクションではすでに「ハリ・ポタ」の第5巻が初登場第1位を果たしています。9月に出る日本語版もずっとアマゾン・ジャパンのヒットチャートを独走しています。

ちょうど1年前に出た、その「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」と前後して、夫人のヒラリー・ロダム・クリントン上院議員の自伝「Living History」も初版100万部で発売になり、大いに話題になりました。ヒラリー夫人に支払われたアドバンス(印税に対する前払い金)が800万ドルと言われていますが、こちらはちょうどペーパーバック版も出て、まもなく200万部に達する勢いです。政治コメンテーター、ディック・モリスが書いたパロディー本「Rewriting History」もベストセラー入りするなど、話題に事欠きません。

一方、「My Life」に支払われたアドバンスは前代未聞の1000万ドルで、それまでアドバンス額で最高を誇っていたローマ法王ヨハネ・パウロ2世の本に対して支払われた850万ドルを抜きました。さて、この勝負、夫と妻のどちらに軍配が上がるのでしょうか? 聞くところによれば、クリントンは「売る気」満々で、出版社が組んだ著者ツアーの予定を見て「これだけ?」と言ったとか。出版社が1000万ドルという元手を取るには、一体何冊売らなければならないのかを考えると気が遠くなりそうな気もしますが、海外版権という形ですでに一部還元されており、順調に部数が伸びれば今年中に黒字になるかも。

他にブッシュ政権を攻撃するタイトルが続く中、一番ワリをくっているのは、民主党候補のジョン・ケリーかもしれません。

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ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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