純文学以外の分野では日本の文化輸出に明るい兆しーJapan’s pop culture making headways in U.S.

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純文学以外の分野では日本の文化輸出に明るい兆しーJapan’s pop culture making headways in U.S.Books and the City

前回、日本の文学を海外に紹介するのは難しいことだと書きましたが、最近は他のエンターテインメント系のメディアがアメリカのポップカルチャーに進出している例を多く見かけるようになりました。

例えば映画。ハリウッドが鈴木光司のホラーを原作にした「リング」のリメイクで予想外のヒットを飛ばし、これに続けとばかりにアジアの映画に注目が集まり、今も周防正行監督の「Shall We Dance?」がリチャード・ギア、ジェニファー・ロペズの主演でハリウッド版リメイク映画の撮影に入っているそうです。

一方で、宮崎駿のアニメ「千と千尋の神隠し」もタイトルこそ「Spirited Away」となりましたが、なるべくオリジナルに近い形で公開され、一部のアニメおたくを超えた幅広いファン層をつかんだようです。

アニメに負けず劣らず、マンガも徐々にアメリカマーケットに浸透しそうです。アメリカで「コミック」というと、どうしても子供が読むものというイメージになってしまうため、もう少し上の読者層にアピールするために今までは、これをコミックと呼ばず、「グラフィック・ノベル」という呼び方をして、なるべくアメリカの本に近い形で出されていたものが、最近は、そのままmangaという言葉を使い、本も日本と同じ右綴じになっています。

本がらみの話では、最近こんなことがありました。とあるボブ・ディランのファンが佐賀純一の「浅草博徒一代(英語タイトルはConfessions of a Yakuza)」を読んでいたところ、ディランが一昨年発表したアルバム「Love and Theft」で見覚えのある文章がチラホラ出てきたというのです。フォーク歌手の大御所ボブ・ディランがそんなところから歌詞を拝借していたわけです。これが剽窃や盗作に当たるのか、アメリカの新聞でも議論がなされていましたが、それを知った当の佐賀氏のコメントは「光栄だ」というものでした。

でも、これからは日本のポップカルチャーが海外に紹介されていく時に「マネしてもらって光栄だ」「使っていただいただけで御の字」というどこか卑屈な態度ではなく、きちんとオリジナルが日本のものであることを訴え、著作権を主張していくべきだと思うのですが。

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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