本屋以外でも本を売っているアメリカの書籍販売事情
貴方は洋書の本をどこで買っていますか? そりゃもちろん本屋だよ、と答えられると身も蓋もない話ですが、アメリカの場合、本を売っているのは本屋だけとは限りません。
一番お安くて、手軽なのはバーンズ&ノーブルやホーダーズなどの大型チェーン店のメガストアでしょうか。立ち読みどころか、長時間の座り読みも大歓迎、店内にカフェが併設されているところが多いのでくつろげます。一方、「インディペンデント・ブックストア」と呼ばれる中小書店は今や生き残りをかけて、サービスを充実させたり、大型書店とは違うプラスアルファを心掛けているので、本好きには見捨てておけないものがあります。
今やCDやビデオと並べられていたり、ブティックの片隅にファッションの本が、家具屋の片隅にインテリアの本が、おもちゃ屋の片隅に児童書が置いてあるのは当たり前です。Kマートやコストコにも売れ筋のものはたいてい並んでいますし、パソコンがあるのなら、アマゾンやパウエルズなどのオンライン書店がやっぱり便利、会員制のブッククラブなら、定価の半額でベストセラーが毎月自宅に届けられてきます。
路上で売られている黄ばんだ古本は、誰かがゴミを漁ったり、図書館のセールで手に入れたものかもしれません。道ばたで比較的新しい本を売っている場合なら、「リメインダー」と呼ばれる出版社側の過剰印刷の残りが流れたか、あるいは盗品と見て間違いないでしょう。これらは流通の途中で「トラックから落っこちた」と呼ばれる本で、全体の1〜3%近くあると言われています。ちなみに知らずに購入しても罪にはなりませんのでご安心を。
結局、本というのは個人の好み如何で、どこで買い求めようが、誰が書いたものだろうが、いつ発行されたものだろうが、本人が読んで「面白い」と思えばいいわけで、それは裏を返せば、どんなに新しくてきれいな装丁でも、値段が手頃でも、読み手にとって面白くなければ、ダメな本だということになります。コンピュータ化が加速し、忙しい現代人が本を紐解く時間がとれなくなっているのでしょう、日本ではこれまで出版業界は不況に強いと言われていましたが、実際に書籍の売り上げは確実に落ちています。一方、アメリカの出版界は驚くほど「本好き」の人間に支えられて、まだまだ元気です。









