アメリカの売れっ子作家キング、グリシャム、クランシーの3羽ガラスの近況報告


出せば必ず飛ぶように売れてミリオンセラーになる、アメリカの売れっ子作家三羽がらすといえば、。翻訳書でもファンが多いでしょう。コンスタントに作品を出している割には、いつまでもファンの期待を裏切らない、質の高い作品を発表し続けています。

ジャンルとしては、キングがホラー、グリシャムが法廷スリラー、クランシーがテクノスリラーあるいはミリタリーサスペンス、と決めつけがちですが、3人ともそれぞれに新しいものを取り入れるのも上手。

キングはマルチメディアに積極的で、最近もカセットやCDに吹き込んだオーディオ本をタバコの箱のような装丁で売り出したくらい。「Blood & Smoke」という題の本の箱には「吸いすぎに注意しましょう」ならぬ「読み過ぎると夜中に眠れなくなります」の文字が。また、最近、ダウンロードしても紙に印刷できないバーチャル本『Riding the Bullet』を発表。初日に40万部(?)の注文があったとか。

2月に11作目の『The Brethren』が出たばかりのグリシャムは、廃刊寸前だった地元ミシシッピの文芸誌「The Oxford American」に出資・協力を始め、今までの法廷スリラーとは全くちがった、半自伝的な歴史小説『A Painted House』を連載し始めた。

一方、クランシーはレッドストーム・エンターテインメントという会社を興し、『Rainbow Six』などのストーリーを元にしたコンピューターゲームを作っている。他にも米国の海兵隊などの軍の機密部隊のノンフィクションや、Op-Center シリーズの監修などもやっている。8月に発表予定の『The Bear and the Dragon』では、ロシアのマフィアや台湾を巡る中国の動きなど、時代を先取りしたスリラーが期待できそうだ。

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ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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