1999年世界のベストセラーはやっぱり「ハリ・ポタ」で決まり


1999年アメリカで、いや世界中で一番売れた本はといえば、文句なくJ・K・ローリングの「」シリーズの三作だろう。ストーリーは父母を亡くした孤児のハリー・ポッター君がひょんなことから自分が人間でないことを知り、魔法学校に通い、立派な魔術師を目指す成長期。12歳以下の子供向けに書かれたものだが、大人にもファンが多い。

ディテールの描写が巧みで、頭の固くなった大人でもスッとファンタジーの世界に入っていけるからだろうか。ひと昔前、日本で黒柳徹子の『窓際のトットちゃん』がミリオンセラーになったことがあったけれど、売れ行きとしてはあんな感じに近い。

幼い子供を抱えてシングルマザーとなり、一時は失業手当を受けていた、しがない教師が、エジンバラの喫茶店のテーブルで書いたデビュー作、という裏話も泣ける。歴史に残る名作になることは間違いない。日本でも翻訳版が出ているので、洋書が苦手というのならそっちを読んでみてはいかがだろうか。

ノンフィクション・実用書では、アトキンス教授の新ダイエット『シュガーバスター』シリーズが大受け。このダイエット、従来のものと全然ちがい、糖分・炭水化物は一切取らず、一方で脂肪分が多いものはいくらでも食べてもよい、というもので、炭水化物を摂取しないと、エネルギー補充のために身体が自然に脂肪分を消化し、痩せるという理論なのだが、ごはんが食べられないとなると日本人には辛いダイエットだろう。

ステーキと卵ならいくら食べてもいいというのもあり、肥満大国アメリカならでは。賛否両論があって「痩せるかも知れないが健康を害する」という専門家も多いが。

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ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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