フラットアイアン・ビル
五番街とブロードウェイが23丁目で交差する場所に建つフラットアイアン・ビル(右)は、20階そこそこ、87メートルと、高さでいえば何てことのがない建造物なのだが、そのユニークな外観と歴史(1902年完成、The Age of Innocenceなど、エディス・ワートンの小説の時代を彷彿とさせる)で、マンハッタンを代表する摩天楼の一つになっている。
エンパイヤステート・ビルや、ワールドトレード・センターができるずっと前は、当初フラー・ビルと呼ばれていたこのフラットアイアン(ペシャンコのアイロンの意)が、市内で一番高い建造物だった時代もあるのだ。当時は屋上に展望台があったし、今もエレベーターは水圧式の旧式のものとか。この細長い三角形のビルには、セント・マーティンス出版、ドイツ資本のシュプリンガー・フェアラーク(科学出版)や、シティー&カンパニー(ローカル出版)など、いくつかの出版社が入っている(建物が古いので、高速ネット回線T1など、ハイテクなインフラを必要とする企業には向かないから、という説もある)。周辺には他にも中小出版社のオフィスや写真製版所が多い。









