四半世紀のベストフィクション25には何が選ばれる?

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四半世紀のベストフィクション25には何が選ばれる?Books and the City

NYタイムズ・ブックレビューの企画で最近こんなのをやっていました。投票したのは、(タイムズが勝手に選んだ)作家、書評家、業界関係者で、1人1票、この25年間で一番良かった(アメリカ人作家による)小説を1冊選んでもらい、誰のどの作品がより多くの票を勝ち得るか、というもの。

私 の予想としては、フィリップ・ロス、ドン・デリーロ、トニ・モリソンの3人衆は当選確実(?)で、蓋を開けてみたら、そうそう、これを忘れていましたよ、 というのがラビット・シリーズのジョン・アップダイクで、個人的にそんなにスゴいかなぁ、というのが「ボーダー3部作」のコーマック・マッカーシーですか ね。ファンの人がいたらすみません。好みの問題でしょう。私はカウボーイものとマフィアものは全然受け付けないから。

『ビラブド』はやっ ぱりモリソンの最高傑作でしょうね。最新作のLoveなんて、これに比べると今いち弱かったもん。トニ・モリソンは一時期、ランダムハウスで編集者をして たんですよ。他の人の作品を編集しながら、自分でも書いていたわけで、これを知った当時の編集長、ロバート・ゴットリーブが「だったら君は作家にならなく ちゃ」と後押ししたというわけ。クロエ・アンソニー・ウォッフォードというのが彼女の本名で、時々この名前で執筆しています。

私が投票す るなら、やっぱりドン・デリーロの『アンダーワールド』か『ホワイト・ノイズ』かな。トップ25には『リーブラ』が入っているけど、『マオII』がないの はナゼ? やっぱり彼の本を読むと、「へへぇ、恐れ入りやした」と、普段はバカにしちゃったりしているアメリカという国家の底深さを感じてしまうから。こ れから米文学の神髄を知る作品にチャレンジしたい!という人にはお薦め。読んだことのある人、お疲れさまです!ぜひ感想を聞きたいものです。

今回のリストを見て「え?そんなによかったんだ。この作品」と思ったのがノーマン・ラッシュのMatingでした。というわけで、この夏にでも挑戦してみます。

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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