どうも炎上してたようで—Morons moping about my boob tweet behind my back


先週何気なくRTしたおっぱいイラストがキモヲタたちの「どどどど童貞ちゃうわ!」的な地雷を踏んだようで、しばらくバズっていたようだが忙しかったので放置。ほんのちょっとだけフォローしておく。

萌えとエロと青年法に関する私個人の見解は以前このブログエントリーで詳細に述べたつもり。長いけど興味があればどーぞ。繰り返せば、個人的には表現の自由は民主主義の根幹となる権利として万人のそれを認めるし、それを阻止する者とは戦う準備はあるけれど、萌えは大嫌いだしキモオタ氏ねと思っているわけ。こっちは検閲も弾圧もする気はないが、その表現の自由と引き替えに「キモい」「ウザイ」「こんなのアートじゃねぇ」「本物知らないんだろ」という批判は甘んじて受けなければいけないでしょ。

数多いコメントが寄せられて、ひとつだけマトモに対応しておこうかと思ったのが「偽おっぱいはデフォルメのアートだということもわからんのか」系のヤツ。萌え画を写楽やピカソと同格に見ている、自画自賛という言葉そのもの。 100年はえーよ、としか。

ってのも、ちょうど怒濤の外回りお仕事のスキマ時間にMoMA(近代美術館)に立ち寄ったのね。私よりもはるかにアートの素養のある同行者と、後期印象派~キュービズムの辺りをサクッと歩いた。ゴッホのような短命燃え尽き系の天才と、ピカソのようなジジイ命尽きるまで女/ミューズをとっかえひっかえ系の天才とどっちがすごいんだろうねぇ~、みたいな話から、印象派最盛期の絵にも既にデフォルメの兆候は見られるけどみんな気づいてないんですよ~ってなことを教えられて、あらためてゴーギャンやセザンヌを見てみれば確かに、この静物画のテーブルって変な形ですよね~ってな話をしていたわけだ。

その後にピカソやミロやモンドリアンがこれでもかと言うほど飾られているギャラリーを歩いた。同行者は、キュービズムのデフォルメは極端だけど、画家はそれぞれものすごい量の緻密なデッサンを残している、とも教えてくれた。そりゃそうだろうね。それは絵を見ているだけでもわかる。一方で、重力から解き放たれた偽おっぱいにそういう蓄積は微塵も感じられない。男の勝手な妄想だけ。だからああいうRTコメントになったのだ。

他には糞リプの兆候として、私がいかにヲタ文化の細かい定義だの実態だのを知らないかというヤツもあった。そりゃそうだよ、だってキライだから興味ないし、知りたくもない。でもそれはお互い様だね。そっちも私のプロフィールやTL見てトンチンカンなこと言ってるんだからさ。「文芸ライターpgr」ってそんなもの、名乗ってないよ。リテラリーエージェントやってます、って言ってもわからないわけでしょ? でもこっちはただ職業としてやっているんであって、萌え画をアートとして拡散してるわけじゃないから、そこにケチをつけられてもねぇ。

しかも私の英語力に問題があるなどというタワケた批判は、100年とは言わないが25年ぐらいは早いよ。文句があるなら英語で言ってきなさい。オバサンが丁寧に添削してあげるから。

そういえば何人か女性からの抗議みたいなのもあったなぁ。リアル知っててやってます、ってな。でも自分におっぱいが付いているからってそれが免罪符になるとは思わないんだよね。古今東西、娼婦からアイドルまで、男の妄想に与して口を糊してきた女性はいるわけで。でも第三世界の貧困層じゃないんだから、同じ女性として侮蔑と哀れみしか感じませんわ。

その他の「だまれクソBBA」に毛が生えた程度の罵詈雑言は勝手にトゥギャッターのコメントで引き続きいくらでも気が済むまでやって下さいな。そもそも本人に断りもなくまとめられたものを読む気はないし。はてブや2ちゃんでも好きなだけ叩けばいいでしょ。でも私のツイッターアカウントをフォローもしていないのに、プロフちょろっと読んだりTLを遡って糞コメをリプしていくのはやめてくんないかな?萌えアイコンでこっちのTLが汚れるから。即ブロックしてるけど面倒くさいんだよね。

それより萌え画をアートとして守る気があるなら、この間フランスのCrazyKawaiiなんちゃら展にゴスロリ風のカッコで醜態晒した稲田BBAの方をなんとかした方がいいんじゃない? アイツこそ青年法で偽おっぱいを淘汰する気マンマンだろ? オリンピック開催に向けて色々とそれまでに国内の体裁を整えようという動きが出てきてもおかしくないし、TPPもいつまでも先延ばしできなさそうだし、そうなってきたら私はレイティングと自主規制という代替案しかないと思ってる。これからもMETIやK団連関係に呼ばれたら、私はまた自ら出羽の守になって欧米の例を引き合いにしながら表現の自由の名の下に偽おっぱいを含む萌えアートを弁護するつもりだけど?

 

 

 

 

written by

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
  • tsunoken

    まあ、稲田朋美のゴスロリ・ファッションにまず猥褻罪適用だな。

  • Ume Take

    現在、日本のおたく文化はさらなる進化を遂げ、ヴァーチャルな3D立体モデルを制作し、それをネット上で配布するところまで来ています。
    以下は実際に配布されている3Dモデルを紹介した動画。
    (紹介している3Dモデルの制作期間は1年4ヶ月なのだとか)
    http://www.youtube.com/watch?v=3d6i1usKRns

    おたくキモイ!
    という感想を持つ人もいるかも知れませんが、自分は動画を見て良くここまで作り込んだものだなぁ……と感心させられた側のひとり。
    最初この動画を見たとき、リラダンの小説 『未来のイヴ』 を思い出しました。
    理想のアンドロイドを作り上げた発明家が、延々と自慢の作品を紹介するシーンとどこか似ています。

    次の動画は、上で紹介された3Dモデルを実際に動かし作成された作品のひとつ。
    http://www.youtube.com/watch?v=tqRzJWabqVo

    米国ではこの3Dモデルの衣装を脱がし裸にして配布しているところもあるみたいですが、わいせつ性が問題になったときには、衣装を脱げるように作ってある3Dモデル作成者が悪いのか、データを改変し衣装を脱がせた方が悪いのかモメそうな予感。

    男どもがこうしたオモチャ(?)をいじりながら悦に入っている一方、女たちの間では(同じ曲を)自分で踊って皆に見せるというパフォーマンスがはやっているみたいですね。
    http://www.youtube.com/watch?v=KiwDbKlrmWM

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