6番街まで抜けるトンネル


市立図書館の脇から地下鉄へ入り6番街まで抜けるトンネルには、昔はなにもなかったけれど、今ではタイルのモザイクといっしょにいくつかの詩が彫られている。五番街の方から見て、まずゲーテの言葉「The unnatural, that too is natural.」が目につく。(そういえばブライアント・パークにもゲーテの胸像があって、なぜかメリーゴーランドに乗る子どもたちに睨みをきかせている。)さらにトンネルの奥には、マザーグースの唄から「ジャックとジル」の一節があって、そしてその向かい側にはジェームス・ジョイスの「フィネガンの辛航記」に出てくる詩の一節が。リフィー川のほとりで日が暮れる頃、イアウィッカー家の双子の兄弟に洗濯女たちが問いかける、という場面。

Tell me, tell me, tell me, elm!
Night! Night!
Telmetale of stem or stone.
Beside the rivering waters of,
hitherthithering waters of. Night!

BBSへの投稿では見慣れない単語があるということですが、telmetaleはTell me taleで、hitherthitheringはhither and thitherから作った造語でしょう。まぁ、楡の木に夜の森の話を聞かせてよ、というところでしょうが、日本語でどう訳されてるんでしょうね? 柳瀬尚紀さんの本でも持っている人がいたら教えて下さい。

Midtown

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ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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