ファイヤー来たけど、まーこんなもんざんしょ—Still no perfect device for the rest of us
アメリカ国内では前注文の数も印象的だったアマゾンの新タブレット「ファイヤー」が届き始めて、さっそく使い始めた人たちの手応えがあちこちで見られるようになってきた。
英語オンリーのITオタク系のメディアでのレビューでは、大半が「タブレットとして物足りないが、アマゾンのコンテンツ消費端末としてはコスパを考えても合格」というのが大筋のところだろう。そして日本語表示や日本語入力を期待していた在米日本人の間では、日本語が入らないから失敗、というリアクションが今のところ多いですね。
でもそんなの分かっていたというか、私のブログでも以前から、アンドロイドベースと言ってもアマゾンがかなり独自仕様にしたOSなので、許された範囲内ならサクサク動くけど、それ以上のことはできないし、ムリしてアプリを入れたりするとアマゾンの懇切丁寧なカスタマーサービスという美味しいところを逃しますよ、と書いてきた。
私はハードについて(だけ)あれやこれや論じるのはキライなので、日本語コンテンツの見通しを踏まえて、各デバイスを比べてみると以下のようになるのではないだろうか?
| Kindle Fire | B&N NookColor | Sony Reader | Kobo Vox | |
| 日本語表示・入力 | Ⅹ | △ | △ | △ |
| 日本語コンテンツ | △ | Ⅹ | △ | △ |
まずは話題先行(?)のファイヤー。マガジン航のコラムでも触れたとおり、アマゾンは国ごとに分けてマーケットを考えて、順繰りに進出できるところからしているので、今の段階ではタブレットにしろEインクベースのリーダーにしろ、日本語仕様にするには、かなりの裏技を必要とするし、そうすると今度はそこで壊れた場合にアマゾンの手厚いカスタマーサービスを放棄することになるので、あまりお薦めできない。だからバツ。なんだかんだと出版社との契約で揉めつつも、キンドルの日本語マーケットが整いつつあるので、スタートしたところで買うのならいいかもしれない。だから三角。
バーンズ&ノーブルのヌックはアップデートされた新型NookColorから完全にアンドロイドベースになっているようなので、好きなようにアプリを入れられるようになったという点では、使い勝手はいいかもしれない。ただし、日本語が入れられるようになっても、元々コンテンツはBN.comというアメリカの本屋のものなので、とうぜん日本語のコンテンツはないし、これからも期待できない。
ソニーはとりあえず日本のカイシャなんだから、日本語表示や入力にはこだわりがあるだろうし、問い合わせても分かりません、ってことはないだろう。しかしいかんせん、アメリカではまだマイナープレイヤーなので、英語日本語ともにコンテンツを増やしてもらわんとね、という状態。例えば、まだぐずぐずとEブック版が用意できていない「ハリポタ」シリーズも、キンドルに先駆けて来年ソニーで先行販売が予定されている。こういう企画をこれからもとってこられれば、シェアも増えていくだろう。
そこでKoboなんだけど、元々ヨーロッパ言語には広く対応しているし、アジアの英語市場も狙っているようなので、各国の表記対応には積極的。ファイヤーに先駆けて発売されたタブレットでもアンドロイドベースでかなりオープンだし、コンテンツ表示もEPUBなので、合意にさえ至れば日本語コンテンツも急激に増える可能性はあり。この辺が楽天さんの腕の見せどころ。
てなわけで、ポテンシャルな伸びしろがあるところは軒並み△にしてみた。再度断っておくが、操作のスピードとか、電池の保ち具合とか、デバイスとしての美しさ(おえっ)とか、使い勝手とかはオタにお任せ。
っていうか、本を読むデバイスとしては私はEインクが好きなんだよね。だから実はファイヤーより「キンドルタッチ」が届く方が楽しみだったりして。










