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Midtown

とうとうマジソン・アベニュー・ブックショップも閉店にーThe snobbish independent Madison Avenue Bookshop closes

マジソン街70丁目界隈といえば、プラダ、ダナ・キャラン、イブ・サンローラン等々、高級ブランドショップが立ち並ぶエリア。(従って私はほとんど足を運ばない地域。)その並びにマジソン・アベニュー・ブックショップがある。大きなチェーンに属さない、こういった本屋さんをアメリカでは「インディペンデント(独立系)書店」と呼ぶのだが、この店は私にとって、京都の老舗のように敷居が高くて入りづらい店の一つだった。とはいっても、売っているのは手の届かない高級ブランド品じゃなくて、普通の本屋なのだから、その辺の本屋と変わらないハズなのだが、そこに漂う雰囲気が正にスノッブなアッパーイーストそのものだからだ。

変わっているのは、クレジットカードが使えない代わりに「ツケ」が効くこと。ただし、店の人とも顔馴染みで、アッパーイーストの住所があるとか、有名作家であるとか、このお店に毎年何千ドルも落としていくようなお得意様のみ。例えば、作家のジョーン・ディディオンなんかは顔がきくので、毎月まとめて家に請求書が届くという話だ。実は私も以前、某日系出版社に勤めていた時には会社のアカウントを利用してマジソン・アベニュー・ブックショップからよく本を注文していた。絶版扱いの本も捜し出してきてくれるし、文芸書なら店の人に知識もあって、充実していたからだ。

この場所で30年間、頑張ってきたマジソン・アベニュー・ブックショップなのだが、閉店の直接的な理由がよくわからない。確かにこのエリアは、最近とみに家賃が高騰、高級ブランドのブティックじゃなければ手が出ないようなお値段(坪26万円ぐらい)になっている。5年前にも、ここから5ブロック北にあったブックス&カンパニーが閉店して話題になった。だが、オーナーのペリー・ヘーバーマンの持ちビルだから、今回は家賃が払えなくて云々、ということではないらしい。ただ、来年の1月10日に閉店、何か他のお店にするのだという。

マジソン・アベニュー・ブックショップは元々1973年にアーサー・リーマン・ローブ(この2つのラストネームに注目。リーマンはリーマン・ブラザースのリーマン、ローブはローブ劇場のローブ。つまり両方とも大富豪。)が親からの遺産(のほんの一部)で建てた店。アーサーさんは本当は英語教師になりたかったのだが、その夢を断念して本屋さんに。その店で棚整理要員の下っ端として雇われたのがヘーバーマンだったというわけだ。ヘーバーマンさんはコツコツと働いてマネージャーにまで出世した。そしてアーサーさんが引退した2000年にヘーバーマンさんに、建物ごと店を譲ったというわけだ。(さすが大富豪、太っ腹だね。)

何はともあれ、地域のインテリたちと、インテリごっこがしたいお金持ちにとって、この店はなくてはならない存在だった。「Crossing Delancey」という映画をご存じだろうか? 一昔前の古き良きニューヨークを舞台にしたカワイイ映画なのだが、この映画に登場する本屋さんは、このマジソン・アベニュー・ブックショップをモデルにしたといわれている。

本屋さんが閉店する、というニュースはいつ、どんな時も悲しいのだが、今回は個人的な思い入れが一番少なかったお店なので、なんとも複雑な気持ちだ。

Madison Avenue Bookshop
833 Madison Ave. (bet. 69-70 Sts.)
will close on 1/10/03

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    出版バブルの話を読んで考えてみたんだが、こっちには「対談本」ってないんだよなー。ま、探せばあるんだろうけど、売れ筋の本で思いつかない。やっぱ、それじゃ手軽すぎるんだよ。対談はテレビやラジオでサラッと流せば済むものなんだから。 4 days ago

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