Three Lives & Co.


152 W. 10 St. (Charles St.)
212-741-2069
Mon-Tue 13:00-20:00
Wed-Sat 11:00-20:00
Sun 13:00-19:00

今となっては数もめっきり少なくなったこぢんまりとしたインディペンデント書店のひとつが「スリー・ライブズ&カンパニー」。いつまでもつぶれないでいてほしい。店内にカフェを併設したり、朗読会を開くほどのスペースもないから、ただただ置いてある本で勝負。なんの変哲もないけど、ベストセラーがどうのこうのという情報に惑わされずに、つい読んでみたくなるような本がズラリと並んでいて、ディスカウントがないにもかかわらず、思わずいろいろ買ってしまう。店員さんがみんな本好きで、お客も読書熱心で、文芸書中心と言っても肩ひじ張るほど文壇にこだわったりしていない。でもこの本屋に置いてあるからには、お店の人が既に読んでいて「これ、面白かったよー」というお墨付きがあることが感じられる、そんな店。

「ディスカウントができないとチェーン店にかなわないだろう」「我々は配本されてくる本を売らないといけないから」などと、アメリカの書店事情を偵察しにくる書店の人たちはよく口にするけれど、本はティッシュペーパーや家電製品じゃないんだから、量販店に売れ筋だけを山積みにしとけばいいってもんじゃないハズ。「bookworm(本の虫)」と呼ばれる人にとって、同じ本でもチェーン店のディスカウントで30%安いより、この本屋で見つけたお気に入りの本のためなら、数ドル割り増しで払うぐらい、なんてことないのだ。この消費者心理に気づけない本屋は再販制度見直し後、店をたたむしかないだろう。

Greenwich Village

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ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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