Frankfurt Book Fair 09 Report Part 1: つくづく中国の恐さと、ドイツの頑固さを再認識—How China was ticked off but Germany didn’t relent

Bookmark this on Hatena Bookmark
Hatena Bookmark - Frankfurt Book Fair 09 Report  Part 1: つくづく中国の恐さと、ドイツの頑固さを再認識—How China was ticked off but Germany didn’t relent
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
Frankfurt Book Fair 09 Report Part 1: つくづく中国の恐さと、ドイツの頑固さを再認識—How China was ticked off but Germany didn’t relentBooks and the City

毎度毎度で恐縮ですが、この時期はフランクフルト・ブックフェアに参加。毎年の一大行事です。今回は出がけにカード類を入れた財布をなくすという大失態をやらかしましたが、周りのフォローのおかげで無事に終えることができました。ドイツだから買い物熱も起こらないしね。(これがパリだったらストレスで死んでたかも。)

ブックフェアで毎年選ばれる主賓国が今年は中国。主催者側はなんと15年も前から声をかけて、やっと実現に至ったそうですが、そこは中国のこと、政治的なトラブルもハンパじゃありません。

chinarow私がベースとしているブースのある6号館にはアジアの出版社が固まっているのですが、初日の朝、6号館に足を踏み入れてきたとたん、聞こえてきたのは胡弓の「フニャラ〜ン」みたいな伝統音楽が奏でられている大きな音。イヤ〜な予感がしました。

2年前も中国のご一行様は、フランクフルトに呼ばれた「プレビュー」の時もこの6号館で、伝統音楽を披露しては、打ち合わせの会話が聞こえないほどのボリュームで大迷惑、伝統料理を振る舞っては、何やら怪しげな匂いが漂ってきて集中できない、という事態になっていたのでした。

北京オリンピックの時と同じで、国を挙げてのお祭りほど本人たちはいいけど周りがハタ迷惑なものはありません。なんでも中国は2000人もの代表を送り込んできているとか。全員が本の取引を担当しているわけではなかろうに。

なのに、お迎えする側のドイツでは、ちょうどいい機会だから、中国に報道の自由について色々きこうぜ!とばかりに亡命している反政府運動家も招いちゃったので、中国政府が轟々の抗議、人を客としてよんでおいて、そればっかり訊くなと、かなーりおかんむりだったようなのです。

でも、中国政府の抗議を受けてドイツが折れたかと言えばそんなことはなく、オープニングにやってきたメルケル首相も「この場でタブーとなるテーマは何一つない。自由にディスカッションが行われてこその表現の自由だ」とのご意見。最終日のスピーチでも、反政府運動家2人の参加を止めようとしたブックフェアの主催人が一人、クビになったり。

Kadeerそういえば、ヨーロッパ館をウロウロしていた時に世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長が取材を受けていたのを発見。ウイグル人居住区で暴動があった時に一躍有名になったこの人、そのときはどうしても名前を思い出せなくて確かめられなかったけど、そりゃ、中国政府も面白くないわな、とちょっぴり納得してしまった一瞬でした。(通り過ぎながら写真を撮ったのでブレブレです。)

でもねぇ、中国って「版権」という意識がなさすぎ。「ハリ・ポタ」に中国を舞台にした続編があったり、発売前にダン・ブラウン前の新作?と銘打ったものが出回ったりするのってどーよ? もひとつバラせば、私が以前いたRHでも中国の出版社と提携しようと50/50のパートナーとしてずーっと話を進めていたのに、最後の土壇場で「でも最終的にはオレらの決定にしたがってね」みたいな条件を出してきて頓挫した。…それじゃ50/50の意味まったくなし。

というようなことをノートンの版権担当のエリザベスとビール片手にヘッシャーホフで語り合ってしまったのですが、やっぱり日本って第2時世界大戦までは「俺たちが一番正しいんでい!」とばかりにアジアを占領しようとしたわけだけど、それで手痛い目に遭っているから、ヨーロッパ中心主義とはいえ「世界のジョーシキ」というものを気にしながら今までやってきたわけです。

日本人旅行者といえば、手軽にボレる人たち、という定評もありますが、それも小金持ってて大人しいからであって、決して「あいつらはうるさい」「旅先で迷惑かけっぱなし」「金に空かせてやりたい放題」という評判はもらってません。(ま、アジアの一部では特に日本人男性が買春してひんしゅく買っていますが、これもやっぱりアジアでの歴史を考えれば…)

戦争に負けちゃったコンプレックスのなせる技でしょうが、その分日本はドイツやイタリアと同じようにサミットに入れてもらえるようになりました。でも中国は、5000年もの間、君主制やら、戦国時代やら、植民地時代(一部)やら、共産主義やら、それこそ色々やってきて、世界の誰にも遠慮する気持ちは全くなさそうです。「うちらはずっとこうですが、それが何か?」というのが基本精神。

フェア後に中国政府は大々的な結果報告をぶちまけ、中国の本の版権を1300タイトル、海外からは800タイトルほどを買った、と自慢していました。なかなか売れない日本のタイトルを売っている私としてはカチンとくるわけです。てめー、オリンピックの金メダル獲得競争じゃないんだよ。

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
Related Posts
© Copyright - Books and the City - All rights reserved.