大統領の娘だから上院議員ってのは甘くないか?—Caroline Camelot seeking senate seat

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大統領の娘だから上院議員ってのは甘くないか?—Caroline Camelot seeking senate seatBooks and the City

キャロライン・ケネディがニューヨークの上院議員になろうとしている。オバマ次期大統領が現NY上院議員であるヒラリー・クリントンを国務長官に任命したので、各州2席ある上院議員の座が1つ空いたのだ。もちろんまた投票して決められれば一番いいんだろうけど、ま、選挙やるには色々とお金がかかるわけです。各候補が出すキャンペーン費用とは別に、公示して、投票場を設けて、開票してっていう手間ね。そういうこともあって、上院議員が任期中に死んだり、病気になったり、他の役職に就いたりして任務を遂行できなくなった場合、その州の州知事が次の選挙までの代理を勝手に指名することができるんだな、これが。それはそれでかなーり問題あると思うんだけど。

例えばイリノイ州ではこれを利用して州知事が「上院議員にしてやったらいくら出す?」みたいな話になってもめているわけだが、ニューヨークでもなんだかややこしくなってきた。

キャロライン・ケネディはもちろん故ケネディ大統領(通称JFK)の忘れ形見。今ではジャックリーン夫人も息子のジョンジョンも死んじゃってるから唯一残った家族のメンバー。だけどねー、だからってそんなに簡単に彼女に任せちゃっていいのか、って話。(Photo by: Vaguely Artistic)

2世議員、3世議員なんてアメリカでも日本でもあたりまえだけど、親が優秀な政治家だからって子供もそうなるとは限らないわけで、漢字が読めなかったりnuclearってちゃんと発音できなかったりするバカ息子である確率が高い。田中とか、小渕とか娘が出たところでも大して変わらない。たまに息子や娘が親をしのぐ辣腕政治家だったりする例もないこともないだろうが、この「ネポティズム」という考え方はあまりにも弊害が多いので、私はいっそのこと「親が政治家だったら立候補できない」ことにしちゃった方がいいとさえ思う。だいたい、エリートからしかエリートが産まれないようなどっかの経済発展国じゃあるまいし、親の七光りで跡を継ぐなんて先進国のやることじゃないだろ。北朝鮮を見ててわかんないかな?

しかも、私はケネディ家の栄光、みたいなものも信じていない。そりゃ、ジョン・F・ケネディが大統領になれたことは、オバマが当選したことと同じぐらい画期的なことだった。日本人から見ると同じ白人に思えてあまりわからない感覚かもしれないが、アメリカはとりあえずワスプ(アングロサクソン系の白人でプロテスタント教)が牛耳ってきた社会だったので、アイルランドの移民系でカソリックのケネディが当選したのは例外中の例外だったのだ。

だけど、あんなにさっさと暗殺されちゃったものだから、彼が本当に偉大な大統領だったのか、ってことは問題にされなくなっちゃった。キューバミサイル危機とか豚湾問題とか、危ないところだったんだよ。マジで核戦争が起こりそうになったんだから。

しかも、ケネディと言えばカソリックの名が泣くぜってぐらい下半身だらしない。小間使いの娘が舐めてくれるって言うんでお願いしました、っていうクリントン大統領とは比べ物にならないぐらいやりまくってたわけじゃんか。官邸やホテルで密会し放題、マリリン・モンローがうるさくつきまとうので弟に「お古」としてあげちゃったりしたわけだし。

それをなんでそんなに「キャメロット」とかアメリカのロイヤルファミリーなんて言っておだてるわけ? ジャックリーンだって、「トロフィーワイフ」として旦那の浮気をじっと耐えてただけじゃんか。政治はいっさいわかりませーんって顔して。シンディ・マケインやローラ・ブッシュがこのタイプだね。(Photo by: unkid)

ジャックリーンは結婚するまでライフ誌のレポーターとしてのキャリアがあったなんて言ってるけど、雑誌社で働くってのは今もアッパーイーストのお嬢様芸のうちだからたいしたキャリアとは言えない。夫の死後もダブルデイの編集者として働いたと言われているけど、オフィスにはほとんどいなかったことで有名。

そして「親の七光り」でつぶれちゃった息子ジョンジョン。NY大学のロースクールに通っているときに何度も見かけたけど、いつもだっさい服着てたっけ。司法試験にだって2回も落ちてたし、Georgeなんて雑誌を立ち上げたけど、あんな雑誌、すぐにつぶれるに決まってるじゃん。あそこに広告うつとクライアントとしてケネディ大統領の息子に接待してもらえるってんで広告が集まっただけ。ま、体育会系でおつむは弱かったわけだ。

そしてキャロライン。蝶よ花よと育ったお嬢様タイプだから、庶民の感覚まるでなし。NY市の教育委員会で仕事してたこともあったけど、ジャックリーンと同じで全然オフィスには出てこない。ま、チャリティーイベントに引っぱり出すとお金が集まるから席だけ置かせてたってとこ?

以前にも書いた気がするが、ニューヨーク州政府の政治を甘く見ちゃいかんよ。コールガールとやったことがバレただけで一発で辞任に追い込まれるんだから。ソウルフードのシルビアでアル・シャープトンと対談しちゃうなんて、もういいように宣伝に利用されちゃってるし。もうプライバシーなんて通用しない。ヒラリーぐらいタフで、知識もあって、トークもできないと上院議員は務まらないよ。

作家、といっても「うちのママが好きだった詩集」程度のものだし、弁護士としてのキャリアというより、憲法を勉強したってだけ。

キャロラインは今まで公式の政治の舞台にはいっさい出てこなかったが、今回の大統領選挙では、オバマを見て「自分の父の時以来のインスピレーションを受けた」として応援に名乗りを上げた。おかげでヒラリーが負けたみたいなもん。そう、結局私は彼女がヒラリーの席に(タダで)滑り込もうとしているのが許せないのだ。家柄のあるお嬢様ってのはとかく世間知らずでしかも図々しいから嫌いなのだ。

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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