つくづく日本のマスコミが嫌になるのと同時にOJってスゲー!と思った瞬間ーJapanese Press is Guilty of Celebrity/Murder, Just as O.J. Simpson is NOT Guilty

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つくづく日本のマスコミが嫌になるのと同時にOJってスゲー!と思った瞬間ーJapanese Press is Guilty of Celebrity/Murder, Just as O.J. Simpson is NOT GuiltyBooks and the City

「ロス疑惑」事件の三浦和義がロス警察の監視下で自殺したニュースで日本のマスコミは蜂の巣を突ついたような大騒ぎをしている。

個人的にはあまり興味がない事件だった、というか、あまり皆が大騒ぎすると興ざめする性格が災いして昔から「ロス事件」について根掘り葉掘りああだこうだとワイドショーで取りあげているのを尻目に「もっとまともなニュースはないのか」とウンザリさせられてきた。

だから、ロス事件の詳細については、間違っているところもあるかもしれない。偉そうなことを書きながら、私がトンチンカンなことを言っている、と指摘したい人たちへ:ワイドショーの見過ぎです。そのことをまず恥じて下さい。

彼がクロかシロか、と素人の勝手な判断を仰がれたら「まぁ、クロでしょうね」とは思う。いくら物騒なロサンゼルスだとはいえ、なんの因果もなく遠くから射殺するなんてことはありえない。考えてもみてよ。普通、銃を持っていて「強盗しよう」と思ったらいきなり狙い撃ちなんてしないで、まずは銃をちらつかせてお金とるでしょ。強盗する方もいきなりそんなリスクの高い行動とりませんって。

でも結局、日本では最高裁まで争って無実となったのだから、その後の三浦は「無実だった人」として扱われるべきだった。だが、何年も経って些細な万引きで(万引きが悪くないとは言わないが)また騒がれ、事件が蒸し返され、マスコミに追いかけられ、プライバシーを奪われ、ある意味では殺人罪で服役するのに準じる社会制裁を受けてきたのだ。

ロサンゼルス警察当局が今さら調査を再開、裁判をやり直したところで違う結果が出たとも思えない。テレビではCSIだのなんだのとforensic scienceってすごい!と思われそうだが、アメリカ人はそこんとこ、ズボラなお国柄ですから。今回、こんな古い事件を蒸し返したのも、日本からのマスコミがどっと集まって、お金を落としてくれるだろうぐらいの理由としか思えない。

三浦ももういいかげん、疲れちゃったんだろうな。

言いたいのは、三浦和義を殺したのはマスコミだということだ。少しでも彼の報道に関わったことのある人たちに言いたい。あなたたちの手は血塗られているのだ、と。

日本のマスコミって、ほんと弱いものイジメなら得意なんだなぁ。追いつめて追いつめて「でも視聴者が観たい、知りたいことを追っているだけ」と言い訳する。マスコミに取材の特権が与えられてFourth Estateなんぞと持ち上げられているのは、本来ならその力を、個人ではなくもっと大きな権力の悪、つまり悪いことをしている政治家とか、企業とか、宗教団体などの「監視役」としての役割を与えられているからなのに、芸能人や犯人(とされる人)の追っかけですか…。立派なご職業ですねぇ。

もう一つ、この事件の報道に関して意見しておきますね。
ロスへの移送時に三浦がかぶっていた帽子にでっかく「PEACE POT MICRODOT」と書いてあったのがスラングで「さようなら」だったということが言われてますが、そんな隠語、よっぽど年季の入ったStoner(いつもラリっている人)しか使いませんって。私め、かれこれ20年以上、生の英語に接してますが、こんな言葉が使われているの聞いたことないよ。一生懸命、俗語辞典やインターネットで検索したんですね、っていうのがバレバレ。

もし彼が本当に帽子でメッセージを発信していたのなら、もっとわかりやすい言葉を選んだでしょうに。だってバカなマスコミに伝わらなかったら意味ないんだから。そんなにドラッグ漬けの人でもないみたいだし、そもそも大嫌いなマスコミや自分を追い込んだ世間様に今さら何を言うわけ? 別れの言葉だったら家族に伝えておけばいいことなんだし。私だったら日本語で「おまえらのせいだ」と書いておくね。

それにしても、感慨深いのはO・J・シンプソンのしぶとさだ。こっちも三浦以上に「クロ」だけど、ずーっと平然と生きている。最近やっと別の強盗罪で有罪が確定したばかりだけど、まだまだあがき続けそうだもんなー。その面の皮の厚さに感心するぜ。(Photo by: azrainman)

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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