サブプライム問題、株価暴落、銀行破綻…自由市場資本主義ももうダメだねーIf the Whole Brouhaha on Wall Street is about the End of Free-Market Capitalism…Bring it On!

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サブプライム問題、株価暴落、銀行破綻…自由市場資本主義ももうダメだねーIf the Whole Brouhaha on Wall Street is about the End of Free-Market Capitalism…Bring it On!Books and the City

たった今、ダウが4年ぶりに1万の大台を割ったというニュースが入った。キターッ! 税金でウォール街の尻拭いをする法案が上下両院を通過したばかりだというのに。こうなったら公金をガンガン投入してガッチリ規制していくしかないでしょ。ミルトン・フリードマンなんて糞喰らえ、レーガン・リパブリカンの時代は終わりですな。自由市場主義の破綻、ばんざーい!

実は先週末、日本の某ラジオ番組から取材の打診があって、何事かと話を聞いてみたら「この金融不安にニューヨークの人々はどう感じているのか生の声を聞きたい」という主旨らしく、番組のスタッフだという頼りなさそうなにーちゃんにいつもの毒舌をかましてしまった。(Photo by: Robert Scoble)

日本のニュースを見ても今回の「金融不安の震源地」としてマンハッタンが映ってたからなー。おそらくラジオ番組側としては「近所の銀行が破綻するんじゃないかって噂が出て、みんな預金をどうするかって話し合ってパニックしてるんですよー」とか、「ウォールストリートでは今日もデモ行進が乱闘になって機動隊が出動!」とか、「わけわかんないから預金おろして食料買い占めて家に引き蘢っているんです」とか、右往左往してパニックしているニューヨーカーの声を聞きたかったものと思われる。残念でしたー。

だけど、パニクってるのは株とか証券で商売している一部の人たちだけで、一般市民には(今のところ)なーんにも影響はないのである。

マスコミや業界の人は、これがどう「メインストリート」の人に影響があるのか、一生懸命説明しようとして、「お金が借りにくくなる」って言うんだけど、今までアメリカ人がさんざんやってきた「クレジット生活」を改めるのに絶好のチャンスなんじゃない? 

いわゆるサブプライムの金利でムリして組んだローンのせいでホームレスになっちゃいそうな人は…マンハッタンにはいないかも。この高層ビル群のどこに一戸建てマイホームがあるっつーの? せめてそれはブルックリンとかクィーンズの話。しかもブルックリンやクィーンズに多い移民家族の人たちなんて元々信用度低いんで(これは銀行の差別問題)、サブプライムのローンさえ組めない人がほとんどだったりして。

リーマン・ブラザーズなどの投資銀行や証券会社をクビになった人がホームレスになり、セントラルパークで青テント生活を強いられている…わけないでしょ。既にガッポリ稼いだ人たちばかり。今日、下院の広聴委員会の前で吊るし上げられたリーマンの元CEOディック・ファルドにしたって、この後は左うちわ生活だし、入社仕立ての若手銀行マンは、いい機会だからもっと地道なキャリアを見つければいいんじゃない?

地元の小さい銀行が次々と破綻…しようにも、この数年で統合が進み、そんなローカルの銀行なんて残っちゃいないんだわさ。預金を下ろそうと客が殺到…する必要もないし。少なくとも普通の銀行だと1千万円ぐらいまでは公共基金が保障してるから。

石油の値段が上がって車のガソリンが買えない…つか、マンハッタンなんて車なくても生活できちゃうからこれも関係なし。

というわけでラジオ局の人には悪いけど、私みたいな庶民にはなーんの関係もないわけ。それどころか、これであちこちに建設中の高級マンションの工事がストップすればいいのになぁ、なんて思っちゃう。地価が下がって賃貸アパートがもっと安くなったりしないかしらん。レストランやお店も空いてきて、サービスする方もキャッシュで払う客をもっと大事にしてくれればいいのに。それでもって、失業したトレーダーあたりが安い娯楽としてもっと本を読んでくれるようになっちゃったりして。

そう、私みたいに清貧で生きてきた人たちが住みやすい世の中になるのだわ、おほほほほ。

日本人は土地バブルがはじけた後の時代を知ってるからね。もっと上の世代は国が戦争しているときもじっと耐えて、そのあと焼け野原になったどん底から這い上がってきたんだし。なんとなく借金には抵抗があってちゃんと貯金もしちゃうし、ものを無駄にしない「もったいない」精神もあるし…。デフレ経済も悪くないよ、うん。

フリードマン信奉者の企みに警鐘を鳴らす本がこれ。
ナオミ・クライン『The Shock Doctrine』

The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism

written by Lingual

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。 日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。
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