エイプリル・フールのジョークもピンからキリまでーThe smartest, the dumbest April Fool’s jokes
「四月馬鹿」エイプリル・フールの起源には色々な説があるようだが、アメリカで一般的に聞かれるのは、15世紀フランスでそれまで4月1日に新年を祝っていたのを、シャルル9世が1月1日を年の初めとするグレゴリアン歴に変えるおふれを出したことに由来するという話である。新暦施行の後も4月1日に新年を祝う伝統主義者の人たちをからかって、ニセの「明けましておめでとう」プレゼントを送りつけたり、ウソのパーティーに招待状を送って茶化したのが始まりなんだとか。
日本ではよく「ウソをついてもいい日」と言われているようだが、アメリカではちょっとニュアンスが違うかもしれない。例えば出版界では、業界誌のメールで、あるいは個人発信のチェーンメールで毎年「ありえない、でもひょっとしてそんなこともあるかも」というニュースを流すのが習慣となっている。
例えばこんなの。「アマゾン・コムがバーンズ&ノーブルを買収!」などという見出しで「オヨヨ!うっそ〜」と思わせてから、その記事を読んでいくと「バーンズ&ノーブルの店舗では本棚を全て廃止、代わりに店内にコンピュータ端末を並べ、そこからオーダーできるようにする…」などと「あれ?変だな?」と思わせるようにしむけ、読者が途中で「なーんだ、エイプリル・フールか」と気づく、という気の利いたことをするのである。(毎年、わかってはいても、ほんの一瞬だけ信じてしまう私だった。)
個人的には、今年の最優秀賞はパブリッシャーズ・ウィークリーのニュース「Bush Spotted Reading, Ashcroft Issues Apology」ってヤツ。「政府の情報筋では、今日、ブッシュ大統領はイラクの戦況レポートの間に隠して、本を読んでいたことが伝えられた。ホワイトハウスでは正式なコメントは避けているが、目撃したスタッフの中には『本じゃなくて、マンガのようだった』という者も。これに対しアッシュクロフト防衛長官は『対イラク戦争から大統領の注意を逸らしたこの本を提供した不届き者には、それなりの処罰を考えている』と発表した。」
ブッシュが本を読まないバカ息子であることは巷には有名で「子供の頃よく読んでいた本は?」と聞かれて、「エリック・カールの『ハラペコあおむし』(初版83 年、ジョージ君は御年37歳)だったな」と答えた話は、マイケル・ムーア著「アホでマヌケなアメリカ白人」にも登場する。
その一方で、ちっとも笑えない、可笑しくない、気の利いてないエイプリルフール・ジョークも飛び出す。今年のブービー賞は、某大手出版社のメールルームで炭疸菌がみつかった、ってやつ。誰だか知らねーが、おかげで丸1日メールルームが閉鎖になり、届くはずの本が届かなくてこっちは「実害」を被ってしまった。こういうのは、ジョークの中でも最低だと思いますね。迷惑なばかりで面白くも何ともないから。









