アメリカの「サザエさん」はマフィア一家のソプラノ・ファミリーーSopranos a hit as the mobster pulls a hit on American TV
アメリカで今、人気ダントツの家族ドラマは何でしょう? 答えはケーブル局HBOで放映中の「The Sopranos」。なーんと、ニュージャージー州にお住まいのマフィア一家のお話なのだ。
日本ではみんなが知ってる大家族といえば、磯野家かもしれないが、アメリカじゃソプラノ家。お父ちゃんはマフィアのボス(とはいってもゴッドファーザーよりはずっと小者)、夫婦はそれぞれ不倫だの何だのでゴタゴタしてるし、マフィア仲間と経営しているナイトクラブは赤字、子分はどいつもこいつもムショ入りか半分裏切り者、娘のメドウちゃんはお色気ムンムンのお年頃で非行に走りかけ、とまあ典型的な「ディスファンクショナル(dysfunctional = 機能不全の、破綻した)」ファミリーなのだ。
先週、1年半振りに新しいシーズンが放映されたが、なんとケーブル局なのに、どうどう民放ぜんぶを追い抜いた視聴率。今までHBOで放映されたマイク・タイソンのボクシング試合よりもいい数字をとっているのだ。
私は基本的にヤクザものってダメ。勝手にドンパチやってれば、って感じだし、仁義だの義理だのってのも苦手。そもそも家のケーブルにはHBO入れてないから、見ようにも見られない。色んな人がその魅力を語っても、じぇんじぇんわからない。本屋に行ったら行ったで、「ソプラノ本」が並んだ棚があったりしてガビ〜ンときましたぜ。
だって、ホントにその辺の郊外にいそうな、お下品なファミリーなのに。テレビでわざわざ見なくったって、周りにいるでしょーが、多少(違法行為にも足を突っ込んで)お金は稼いでるかも知れないけど、結局は労働者階級に毛が生えたようなイタリアーノ一家なんて。それとも、このリアリズムがいいんでしょうかね? さっぱりわからん。一時期の「ダラス」人気を思い起こさせる。
これはまだフィクションだからいいけれど、最近のテレビって、どうしようもない人たちのどうしようもない人生をカメラに映しちゃって番組にしてみました、ってものが多すぎる。MTVでは元ヘビメタのオジー・オズボーン一家が人気。4文字言葉を連発しながら子育てをする中年オジーが悲しすぎる。ピンクの髪をつんつんに逆立てて、鼻ピアスした自分の娘に「おまえって処女なんか?」なんてカメラの前で聞いちゃっては「お父ちゃんなんて、大っきらい。死んじまえ、このクソおやじ!」なんてののしられている。
同じくケーブルのE!チャンネルでは、クソ田舎出身デブモデルのアンナ・ニコール・スミスのへタレ人生に密着。このデブモデルのニコール、何年か前にまだ売れないティーンエイジャーの頃、ストリップ小屋で踊っていたところを、おん年90歳の億万長者ジジイに見初められ、結婚にこぎつけたのだが、じーさんがポックリ亡くなった後、遺産相続でじーさんの息子とずっと裁判で争っていて、まだビタ一文もらっていないのだ。テレビに映っていると、顔を背けたくなるぐらいおバカだし、やることなすことビンボー臭くて、悲しくなってくる。一応モデルなんだから、そんなに安っちいスナック菓子ばかりポリポリ食べるんじゃないよ。15の時にシングルマザーとして生んだというティーンエイジャーの息子が、いつもそばでウンザリって顔をしているのが哀れでさえある。
こんな風に、ソプラノ家や、オズボーン家や、スミス家がアメリカの「等身大」ってところがコワイ。









