牛に続いて街中に出没している犬はアートなんかじゃないゾーNew York art scene gone to dogs with commercial statues
最近、ニューヨークのあちこちに、ケッタイな色に塗られた犬の銅像が出没している。これは市をあげての「DOGNY」という企画で、アーチストたちがこぞってジャーマンシェパードの形をしたファイバーガラス製の犬を作っている。何でも、去年のテロ事件の際、ワートレ崩壊現場を嗅ぎまわって人命救助に尽くした犬のために寄付金を集める計画なんだとか。要するに、期間が終わったら、このワンチャンたちはオークションにかけられるわけ。
まぁ、それも悪いことではないとは思う。ジェット燃料の匂いが立ちこめる中、熱い瓦礫の上を歩き回って、病気になったり、けがをした犬もいたらしいし。それにこれからは、アメリカ中の空港で、爆弾を持った人や、挙動不審の人を引っ捕らえる犬が必要になるわけだし。
でもさ〜、お金がいるなら、そういってお金を集めればいいじゃない。何もアートにこじつけて、ダサいサイケなハチ公をたくさん作らなくったって。それに、同じような企画を去年「牛」でやったばかり。それもニューヨークのオリジナルのアイディアじゃなくて、その前はシカゴでやってて、さらにその前はスイスで「牛展」やっていたのを真似しただけ。こういうオリジナルな発想が全くない、どれも同じ様な、商業的な作り物を「アート」と言うのだろうか。
ある意味、落書きで汚かった70年代が懐かしいね。地下鉄に落書きしていたグラフィティー野郎は、(半分命を賭けて)夜中に車庫に忍び込んで、描いていたわけだし。この「ハチ公」なんて市政府のお墨付き。そう言われて見れば、どのデザインもカワイらしくて、つまんない。どうもジュリアーニ前市長の時代から危険な匂いのする、エッジーで、アーチストの思い入れが感じられる「アート」にお目にかからなくなったような気がする。そういうのは、全部「市民の快適な暮らし」を妨害する犯罪行為扱いになったから。ニューヨークの「ディズニーランド化」なんて、どこかのコラムニストが呼んでいたけれど、ホントにそう。
だから、ヘソ曲がりの私には、居心地悪いことこの上ない。早く終わらないかな。8月初旬のクソ熱い真夏日を英語で「dog days of summer」と言う。どういう由来かは知らない。大犬座のシリウス(天狼星)と関係があると聞いたことはあるけど。とにかく、このハチ公ちゃんたちのおかげで、私にとってもう少しウザったい天気が続きそうだ。(どうせ私はネコ人間!)









